ブラックホールの名付け親は誰?
ブラックホールの理論上の発見者はドイツのシュバルツシルトですが、「ブラックホール」という名前は、ジョン・ホィーラー(1911年- 2008年)によって与えられました。それ以前はフローズンスター(凍結した星)と呼ばれていました。
シュバルツシルトが示した見えない天体は、自然界には存在しない理論上の産物だと長らく考えられていましたが、1930年代末になると恒星の進化を研究していたオッペンハイマーが、巨大な恒星の末期に、シュバルツシルトの解が示す天体が生じると発表しました。この説はやがて広く信じられるようになります。
1969年に、ジョン・ホイーラーが公演の中でこの天体をブラックホールと呼び、これがあまりにもぴったりだったので広まるようになりました。
シュヴァルツシルドが理論的に発見してから、50年以上を経てブラックホールと呼ばれるようになったのです。
ジョン・ホイーラーはアインシュタインと協同で、統一理論の研究に尽力した人物です。第二次世界大戦中はマンハッタン計画(原爆の開発計画)にも加わりました。
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参考文献・サイト
福江純/著「カラー図解でわかる ブラックホール宇宙」ソフトバンククリエイティブ, 2009
「ブラックホールと超新星」ニュートンプレス,2010
2011/07/12
2015/06/06