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長征/LMシリーズを語る。

トップページ宇宙開発と探査の目次打ち上げロケット長征/LMシリーズ

中国長城工業総公司[China Great Wall Industry Corporation:CGWIC]が運営する打ち上げロケットがLMシリーズだ。
長征ともいう。
長征は英語でLong Marchである。LMはLong Marchの略なのだ。


長征には以下のファミリーがある。




LM-2C/CTS

LM-1とLM-2をベースに開発されたのが、LM-2Cだ。
モトローラ社のイリジウムを打ち上げる際に、LM-2Cを改造したLM-2CTSが開発された。




LM-2D

LM-2Dは、液体燃料の2段式打ち上げロケットである。
LM-4の1段目、2段目をベースにしていおり、地球低軌道[Low Earth Orbit:LEO]への打ち上げを任務とする。
ペイロード容量が3700kgである。




LM-2E

LM-2EはLM-2Cをベースに開発された地球低軌道[Low Earth Orbit:LEO]への打ち上げロケットである。
LM-2Eは国際的な商用の打ち上げサービスにも利用されている。
LM-2Fは、LM-2Eの改造タイプである。




LM-3A

LM-3Aは、LM-2CとLM-3の技術をベースに1980年〜90年代に開発された3段式の打ち上げロケットである。
静止トランスファ軌道[Geostationary Transfer Orbit:GTO]への打ち上げを任務とし、ペイロード容量は2600kgである。
3段目の推進剤は液体酸素と液体水素である。
1994年4月以来、主に通信衛星の打ち上げに使用されてきており、中国の主力通信衛星DFH-3のシリーズは、すべてLM-3Aによって打ち上げられている。
中国初の月探査機チャンア1号は、LM-3Aを利用して打ち上げられる予定である。




LM-3B

LMシリーズの中でも、特に強力な機種がLM-3Bだ。
静止トランスファ軌道[Geostationary Transfer Orbit:GTO]への打ち上げ時のペイロード容量が5100kgもある。

LM-3Bの初回の打ち上げは1996年2月、ペイロードはインテルサット708衛星であった。
打ち上げ直後、LM-3Bは空中で制御を失い居住地域に落下し、大爆発を起こした。
この自己で6名の民間人が死亡したと中国当局は発表したが、海外のメディアは犠牲者はさらに多いと報じている。




LM-4

LM-4は、LM-3のバックアップとして開発されたが、その後、太陽同期軌道への打ち上げ用に用途が変更された。

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参考文献・サイト

中国長城工業総公司[CGWIC]
Encyclopedia Astronautica:Long March

2010/04/24



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