ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

GALEXを語る。

GALEXは地球を周回する紫外線望遠鏡で、銀河や恒星の起源と進化の探究を目的にしています。 太陽程度の大きさの恒星は、あらゆる波長の電磁波を放射しており、その中で紫外線は5%程度しか放射していません。巨大な恒星は高温なためさらに多くの紫外線を放射しますが短命です。このため紫外線を放つ星が多い領域は若い恒星が多い、つまり星の生成が活発でなのである。紫外線で観測することによって、何が星の生成のきっかけになり、どの程度の頻度で星の生成が起こるのかが分かるのです。 2003年4月28日にペガサスロケットで打ち上げられました。 紫外線による全天の地図作成の他に銀河系に近い200個の銀河について調査します。 2003年2月1日、スペースシャトルコロンビアが大気圏再突入時に空中分解するという痛ましい事故が起こりました。 NASAのミッションコントロールセンターとの最後の通信は、コロンビアはヘラクレス座の方向にいました。このことから犠牲になったクルーにささげるため、GALEXの最初の観測はヘラクレス座を撮影しました。 興味深いところでは、移動するミラ(くじら座の変光星)が宇宙空間に残した尾がGALAXの紫外線観測によって発見されました。この尾の長さは13光年にも達します。 GALEXの電源は面積約3平方メートルのガリウム・ヒ素太陽電池で発電されます。 電力は各サブシステムへ供給されると同時に、ニッケル水素バッテリーに充電されます。GALEXは軌道一周ごとに36分間地球の陰に入るため、太陽電池に光があたりません。このときの電力を補うためにバッテリーが使用されます。 大部分の人工衛星は姿勢制御のためにスラスターが装備されていますが、GAELXにはスラスターがありません。代わりにホイールを積んでおり、このホイールの回転によって望遠鏡の方向を変えるのです。 GALEXは二種類のカメラを搭載されています。 紫外線望遠鏡で集められた光は同時に各カメラで撮影されます。 望遠鏡のレンズや反射鏡には劣化防止のコーティングが施されています。しかし一般のコーティングは紫外線を吸収してしまうのでGALEXでは使用できません。GALEXでは紫外線を透過するフッ化マグネシウムのコーティング材を使用しています。 さらにコーティングにはもう一工夫があります。遠紫外線は反射させ、近紫外線を透過させます。これにより一つの光学系で遠紫外線用と近紫外線用の二つのカメラを同時に撮影することが可能になりました。

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参考文献・サイト

GALEX
GALEX

2011/06/08



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