ギアナ宇宙センターを語る。
ギアナ宇宙センターとは
フランス領ギアナとは南アメリカの北部にあるフランスの領地(フランス国内法では海外県)である。
約8万3000km2の面積であり、スペリオル湖、北海道、オーストリア程度の地域である。
北部のクールーにあるのが、ロケット打ち上げ基地のギアナ宇宙センターだ。
ギアナ宇宙センターは、フランス国立宇宙センター[CNES]が管理しているが、欧州宇宙機関[ESA]やアリアンスペース社もここを利用している。
CSGと略されることもある。
ギアナ宇宙センターの特色
ロケットを打ち上げるとき、地球の自転を利用すると燃料が節約できる。
地球の自転に後押しされる形で打ち出されるので、その分燃料や推力が少なくてすむのだ。
地球は東へ向かって自転している。
そして自転速度は赤道部が最も速い。
従って、赤道部から東に向かって打ち上げるのが合理的だ。
打ち上げ時直後に、事故が起こるとロケットは墜落する。
このとき、都市に墜落する大惨事になる。
このため、ロケットを打ち上げるときは、東側が海であることが望ましいのだ。
つまり、ロケット発射基地はできるだけ赤道に近く、東側が海に面していることが理想なのである。
ギアナ宇宙センターは北緯5度、北東側が海であることから、この条件に適合していることが分かる。
ギアナ宇宙センターは1964年から建設が開始され、1968年から稼動した。
1975年になるとESAが設立され、ギアナ宇宙センターを利用するようになったため、クールーの雇用・産業が活発化する契機となった。
ギアナ宇宙センターの周辺地図
Google mapによるギアナ宇宙センターの周辺地図。
クールーの街から北西の方向に打ち上げ施設がある。
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参考文献・サイト
French Guiana at a glance
Centre Spatial Guyanais
Europe's Spaceport
2008/08/17