テティス(土星の衛星)を語る。
テティスとは
テティスは土星の第3衛星である。1684年にカッシーニによって発見された。
土星の衛星テティス
出展:JPL:Planetry Photojournal
テティスの密度は1.21gm/cm3しかない。
このため、テティスはほとんど氷でできていると考えられている。
半径は533キロメートルで土星の衛星の中で5番目に大きい。約1.9日で土星を公転する。
地形
テティスには巨大なクレーターと大規模な谷がある。
オデッセウスクレーター
オデュッセウスはテティスの西半球にある直径400キロメートルの巨大クレーターである。
クレーターの壁と中央丘の崩壊が進んでいる。
一方で他の地域のクレーターの壁や崖は切り立っている。
これは、オデュッセウスが、まだテティスの表面が柔らかった時代に誕生したからだろう。
イサカ・カズマ
テティスの表面には幅100キロメートルの溝がある。この溝の総延長は2000キロマートルで、テティスの円周の4分の3を占める。
この溝はイサカ・カズマ[Ithaca Chasma]と呼ばれている。
テティスがまだ柔らか時代に、内部の液体が膨張したときにイサカ・カズマが形成されたと考えられている。
謎の赤い線
カッシーニ探査機の観測で、テティスの表面に赤い円弧状の模様が発見された。 この模様の正体は不明であるが、テシス内部からのガスの噴出に伴って表面に現れた物質と考えられている。
土星の衛星テティスの赤い線
出展:JPL:Cassini
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参考文献・サイト
Saturn: Moons: Tethys
Moons - Tethys
JPL:Cassini
2010/05/03
2015/05/23
2015/08/08