初心者のための天体望遠鏡光学
天体望遠鏡の光学系とは
天体望遠鏡の構成
天体望遠鏡は、はるか遠方から来る天体の光を集め拡大します。
天体望遠鏡は次の3つのパートから構成されています。
ここでは、様々な光学系の種類について解説します。
屈折式望遠鏡
天体からの光を対物レンズで集め、焦点を作るタイプが屈折式望遠鏡です。
ガリレオ式天体望遠鏡
接眼レンズに凹レンズを使用した望遠鏡がガリレオ式望遠鏡です。
この光学系は低倍率に向き、正立像が得られるので双眼鏡で使用されます。
ケプラー式天体望遠鏡
接眼レンズに凸レンズを使用した望遠鏡がケプラー式望遠鏡です。
倒立像ですが、天体観測用途では問題ありません。
ヨハネス・ケプラーが考案しました。しかし、ケプラー自身は望遠鏡を制作せず、後年他者がこの光学系の望遠鏡を実用化しました。
反射式望遠鏡
天体からの光を凹面鏡で集め、焦点を作るタイプが反射式望遠鏡です。
ニュートン式天体望遠鏡
主鏡に凹面鏡を使用した天体望遠鏡がニュートン式望遠鏡です。
主鏡で反射した光は斜鏡で垂直方向に折れ曲がります。
カセグレン式天体望遠鏡
主鏡の手前に凸面の副鏡を対向させたタイプの反射望遠用です。
カタディオプトリック式
反射式望遠鏡に、収差を補正するための補正レンズを追加した光学系がカタディオプトリック式です。
シュミット・カメラ
球面鏡の主鏡と、対物側のシュミット補正板を組み合わせた望遠鏡です。
眼視観測ではなく、写真撮影専用の光学系として利用されています。
シュミット・カセグレン式
カセグレン式天体望遠用の光学系に、シュミット補正板を追加したタイプの天体望遠鏡です。
大口径の望遠鏡を低コスト・コンパクトに作ることができます。
マクストフ・カセグレン式
カセグレン式天体望遠用の光学系に、補正レンズとしてメニスカスレンズを追加したタイプの天体望遠鏡です。
大口径の望遠鏡を低コスト・コンパクトに作ることができます。
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参考文献・サイト
University of California, San Diego Center for Astrophysics & Space Sciences
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2009/06/23