ロケットエンジンの推進剤を語る。
推進剤とは
ジェットエンジンは燃料のみで動作する。
しかし、ロケットエンジンは燃料のみでは使用できない。
燃料の他に酸化剤を使用して初めてロケットエンジンは動作できるのである。
燃料と酸化剤を合わせて推進剤という。
燃料と酸化剤
ジェット機もロケットも、燃料を燃やして推進力を得る。
燃料を燃やしたときに生じるガスを噴射し、その反作用で前方に進むのだ。
燃料が燃えるためには酸素が必要である。
ジェット機は空気中を飛ぶため、外気を吸入してその中に含まれる酸素を利用する。
宇宙には酸素がないので、ロケットは周囲から酸素を取り入れることができない。
そのため、酸素を自前に用意しなくてはならないのだ。
ロケットが使用する酸素は、気体の酸素に限定されない。
むしろ、気体の酸素以外で、酸化作用のある化学物質が利用される。
これを酸化剤という。
推進剤の種類
液体燃料ロケット
液体の酸化剤と液体の燃料を組み合わせた推進剤を使用するロケットを液体燃料ロケットという。
固体燃料のロケットは、一度点火したら推進剤を使い切るまで停止することはできない。
一方で、液体燃料ロケットは、燃料と酸化剤をノズルで調整できる。
燃料として液体水素、酸化剤として液体酸素を組み合わせた推進剤が多い。
スペースシャトルのメインエンジンに使用されている。
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参考文献・サイト
ROCKET PROPELLANTS
NASA
ESA promotes development of green spacecraft propellants
2008/09/14