火星探査機キュリオシティを語る。
火星探査機キュリオシティとは
ローバー型探査機キュリオシティ
キュリオシティは2012年から火星の地表で活動しているNASAの探査機である。火星での生命存在の可能性を探る。
探査機には火星の周囲を回る人工衛星となるオービター型、着陸はするが移動できないランダー型、着陸後に車輪で移動するローバー型があるが、キュリオシティはローバー型である。
先行するローバー型火星探査機スピリット、オポチュニティの5倍の重量がある。
2012年8月6日、ゲールクレーターの中央部に着陸した。
すでに火星には過去に大量の水が存在したことが確認されており、生命が発生した可能性も期待されている。
現在の火星の気候や環境から、今も微生物クラスの生命が火星にいても不思議ではないだろう。
このような生命体の兆候を探すために、キュリオシティは今までにない調査機材を搭載し火星の地表に送り込まれたのだ。
キュリオシティはスコップで土壌を掘り、ドリルで岩に孔をあけサンプルを収集する。
これらサンプルはキュリオティ内部の機器内で化学的に分析され、生命の素材となる化合物を探るのだ。
惑星がたどった気候や地質変化の歴史は土壌や岩に化合物の形で刻まれている。キュリオシティはこれらも探求し、火星の過去の環境を明らかにする。
まさに好奇心は尽きない。
キュリオシティの名称
キュリオシティは愛称であり、正式名称はマーズ・サイエンス・ラボラトリーである。
キュリオシティには「好奇心」という意味がある。9,000件以上の一般公募の中から選ばれた。
キュリオシティの構造
キュリオシティの電源はプルトニウム
スピリット、オポチュニティは太陽電池が電源であったが、キュリオシティはプルトニウムを利用した原子力電池を装備している。
プルトニウム238は崩壊に伴い熱を発生する。この熱を使って電力を得るのだ。
このタイプの電力はバイキング1号とバイキング2号のランダーで使用されていた。
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参考文献・サイト
JPL:Curiosity
NASA:Curiosity Rover
NASA:Mars Exploration Program
2015/05/09