バイキング計画を語る。
バイキング計画とは
1970年代にNASAが運用した火星探査計画をバイキング計画という。
バイキング1号とバイキング2号が打ち上げられた。
1号、2号とも火星の人工衛星になるオービターと火星に着陸するランダーから構成される。
それぞれのランダーは、1976年7月と9月に火星に着陸した。
バイキング計画の目玉の一つは、火星の土壌をサンプリングし微生物の存在を確認することであった。
当初は、陽性反応により生命の存在が示唆されたが、生命に由来しない有機物が検出されたことも否定しきれず、バイキングの実験結果には、未だ決着がついていない。
ミッション
バイキング1号
バイキング1号は1975年8月20日に打ち上げられ、1976年6月に火星軌道に到着した。
ランダーは1976年7月20日にクリュセ平原に着陸した。
1971年にソビエトのマルス3号が火星に着陸したが、まともな科学的データを送信することができなかった。
このため、バイキング1号が、実質的に成功した世界初の火星着陸ミッションとなった。
バイキング1号のミッションは6年と116日間継続した。
バイキング2号
バイキング2号は1975年9月9日に打ち上げられた。
ランダーは1976年9月3日にユートピア平原に着陸した。
オービターは1978年7月25日まで運用された。
この間、火星を706周し1万6000枚の画像を地球に送信した。
バイキング2号のランダーは、バッテリーが故障した1980年4月11日まで継続した。
スポンサーリンク
参考文献・サイト
NASA:Viking
Viking Mission to Mars
Viking 1 - 2
Missions to Mars:Viking 1、
Viking 2
2010/11/01