ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

人工衛星の国際番号を語る。

人工衛星の国際番号とは

天文年鑑や理科年表の人工天体を見ると、「国際標識」あるいは「衛星番号」が記載されている。
これらは、人工天体を識別するために付けられた管理番号である。



国際標識はNASAが、衛星番号は北アメリカ航空宇宙防衛司令部が人工天体に付ける管理である。




国際標識(NSSDC ID)

打ち上げられた探査機、人工衛星、打ち上げに使用したロケットにはすべて世界共通の識別コードが与えられている。(軍事用途を除く)
この識別コードをNSSDC IDという。国際標識と呼ばれる場合もある。



この番号はNASAの一部門「米国宇宙科学データセンター」によって管理されている。
米国宇宙科学データセンターの略称がNSSDCなのだ。



例えば、日本の小惑星探査機「はやぶさ」には、2003-019Aが与えられている。



最初の4桁「2003」は打ち上げの西暦年を表している。
ハイフンを挟んで次の3桁「019」は、同一年の中での通し番号である。
この場合、はやぶさは2003年で19番目に打ち上げられたことを意味している。



もし同時に打ち上げられた宇宙機があれば、最後の文字がA、B、Cと続くようになっているのだ。



NSSDC IDは、NSSDCのサイトSpacecraft Query Form(英語)で検索することができる。

この画面で「hayabusa」と入力し「Submit」をクリックすると、Hayabusa (Muses-C)と表示される。
その横に表示されるのが、国際標識(NSSDC ID)と、打ち上げ年月日だ。





衛星番号(NORAD番号)

衛星番号とは、北アメリカ航空宇宙防衛司令部[NORAD]が人工天体を管理する番号である。
NORAD番号、NORADカタログ番号とも呼ばれている。



NORAD番号は歴代の人工天体の通し番号になっている。
世界初の人工衛星スプートニク1号には、00001が割り当てられており、人工天体が打ち上がる都度、1ずつカウントされていく。



先ほどの「はやぶさ」には、27809が与えられている。
つまり、「はやぶさ」は、27809番目に打ち上げられた人工天体なのだ。



NORAD番号は、Satellite CatalogのサイトSearch Form(英語)で検索することができる。

この画面に人工天体名を入力し「Submit」をクリックすればいい。





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参考文献・サイト

NSSDC Master Catalog Spacecraft Query Form
Satellite Catalog (SATCAT)

2008/09/27



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