METを語る。
MET Lider
出展:York University
METはフェニックスの火星着陸後、火星の気象をミッション期間中を通して観測し記録する。
火星地方気象台と言ってもいいだろう。
METはLIDER[LIght Detection And Ranging]、温度センサー、湿度センサーの3つから構成される。
LIDERはレーダー[RADER]と原理が似ている。
レーダーは電波を反射させて物体を捕捉するが、LIDERは電波ではなくレーザーを物体に照射して反射させる。
地球上でもレーダーは実際に気象観測、気象研究に利用されている。
LIDERから出たレーザーは雲にあたると、氷粒、水滴、ダストで反射する。
もどったレーザーの量や戻るまでの時間を測定することで、雲のサイズや距離が分かるのだ。
大気の下層部分が、惑星の地表に与える影響は大きい。
このような下層部分をPBL[planetary boundary layer]という。
LIDERは、上空20kmまでをサーチし、PBLの圏内にある雲や霧、ダストの特性を調査する。
LIDERは水平方向や角度を自由に帰られる。
このため、上空の任意のポイントに向けることができるのだ。
温度センサーは熱電対を使用している。
温度センサーは、ポリアミドフレーム上にあるために絶縁されている。
METの湿度センサーは、バイキングやマーズパスファインダーで使用されたものと類似のタイプを使用している。
METのデータによって、火星の北極地方の氷を含んだ土壌と大気との関連が理解され、火星全体の機構メカニズムの明らかになりだろう。
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参考文献・サイト
NASA Phoenix Mars Mission
Planetary Chemical Analysis Laboratory
York University
LIDAR Tutorial
NOAA
2007/05/22