フェニックスのサブシステムを語る。
フェニックス
出展:Phoenix Mars Mission
フェニックスは、低コストで火星探査を実現するスカウトプログラムの第一弾である。
コストダウンのための手段は流用である。
1999年、マーズポーラーランダー[Mars Polar Lander]が、火星の南極への着陸を目前に消息を絶った。
もし、成功していればマーズポーラーランダーが火星極地方に着陸した史上初の探査機になったはずである。
この失敗のあおりで、類似ミッションのマーズサーベイヤー2001ランダーも機体がほぼ完成していたのみも関わらず計画が中止になった。
このマーズサーベイヤー2001ランダーの機体はそのままロッキード・マーチン社内で適切に保管されていたが、
フェニックスの機体として復活することになった。
一方でフェニックスの計測機器の一部はマーズポーラーランダーの共通品を利用している。
お蔵入りした機体や、失敗で日の目を見なかった計測器の共通品を再利用するなど、フェニックス(不死鳥)の名にふさわしい。
フェニックスの機体はいくつかのサブシステムから構成される。
- データ、コマンドの制御システム
- 太陽電池パネル、バッテリー等の電源供給システム
- 通信システム
- 航行ナビゲーションシステム
- 軌道・姿勢制御用の燃料供給システム
- 機体フレーム
- 機構動作システム
- 熱制御システム
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参考文献・サイト
2007/05/22