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火成岩を語る。

トップページ地球科学・固体地球の目次岩石と鉱物火成岩

火成岩とは

マントルはドロドロの流動体のイメージがあるが、実際はコチコチの固体である。
ところが、地下は熱いので、マントルの一部は溶けてしまう。
地中の熱でマントルが溶けたものをマグマという。



火成岩とは、マグマが冷えて固まった岩石のことを指す。



理科の実験で、食塩水から食塩の結晶を作るというテーマがある。
食塩水を、日光にあて10日ほどかけて蒸発させると、大きめの結晶ができる。

一方、バーナーを使用し30分くらいで蒸発させると、粉のように微細な結晶ができる。



同じ濃度の食塩水でも、結晶化させるスピードによって出来上がる結晶のサイズが異なってしまう。
結晶化させるスピードが速すぎると、結晶が十分に成長することができず、小さいままとなるのである。



これは、マグマが冷えていくプロセスにも当てはまる。
急激に冷えた場合の結晶は細かく、ゆっくり冷えた場合の結晶は大きい。



このため、マグマが冷えるスピードによって、できる火成岩の性質や姿が違ってくる。
急激に冷えてできた火成岩を火山岩という。
また、ゆっくり冷えてできた火成岩を深成岩という。




結晶分化作用とマグマの組成

マグマの組成は結晶分化作用によって変化する。
マグマは、その中に含まれるSiO2の重量%によって、玄武岩質マグマ、安山岩質マグマ、流紋岩質マグマの三種に分類される。



ということは、(冷え方が速い・遅い)×(マグマの3種類)で6通りの火成岩ができることになる。
それを示すと下表になる。

マグマ火山岩
(速く冷えた)
深成岩
(遅く冷えた)
玄武岩質マグマ
(塩基性マグマ)
玄武岩斑レイ岩
安山岩質マグマ
(中性マグマ)
安山岩閃緑岩
流紋岩質マグマ
(酸性マグマ)
流紋岩花崗岩


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参考文献・サイト

地球惑星物理科学

2008/05/29
2015/05/19



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