クラーク数を語る。
クラーク数とは
地表付近の元素は、酸素(O)やケイ素(Si)等が豊富に存在する。
一方で、金(Au)や銀(Ag)は非常に少ない。
このようなことから、たくさん存在する元素と、すくない元素が混在していることが分かる。
そこで、地表付近の元素の量の大小関係を示すために、各元素の存在割合を重量パーセントで表すことにした。
これをクラーク数という。
クラーク数の具体的な順位は次の通りである。
順位 | 元素名 | 元素記号 | 比率 |
1 | 酸素 | O | 49.5 |
2 | ケイ素 | Si | 25.8 |
3 | アルミニウム | Al | 7.56 |
4 | 鉄 | Fe | 4.70 |
5 | カルシウム | Ca | 3.39 |
6 | ナトリウム | Na | 2.63 |
7 | カリウム | K | 2.40 |
8 | マグネシウム | Mg | 1.93 |
9 | 水素 | H | 0.83 |
10 | チタン | Ti | 0.46 |
クラーク数は、地球全体ではなく、地表付近に限定しての値である。
クラーク数は、酸素が49.5で第一位であるが、もし地球全体で存在割合を示すと、鉄が第一位になる。
試験に出るクラーク数
クラーク数の暗記法
おっ!シリアル、手 貸そうか?マグネットスイッチと暗記する。
おっ | シリ | アル | て | か | そう | か | マグ | ネット | スイ | ッ | チ |
O | Si | Al | Fe | Ca | Na | K | Mg | H | Ti |
「しり」にケイ素(Si)が当てられているのは、ケイ素をシリコンと呼ぶからだ。
「そう」にナトリウム(Na)が当てられているのは、ナトリウムの化合物がソーダだからである。
理科年表とクラーク数
理科年表には、科学に関する様々なデータが記載されている。
ところが、索引を見ても、目次を見てもクラーク数の記載がない。
理科年表には、クラーク数が記載されていないのだ。
その代わりに理科年表には「元素の存在度」が記載されている。
なぜ、クラーク数が記載されていないのか?
クラーク数は、学術的に重要視されていないらしい。
確かに、元素の存在度を見れば、クラーク数よりもより正確に実態を示しているといえる。
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参考文献・サイト
2008/02/16