地球の内部構造を語る。
地球は外側から地殻、マントル、核で構成されている。
これは、卵の殻・白身・黄身の三層をイメージすると理解しやすい。
外核はさらに内核と外核の2層に分かれている。
地殻 | 固体 |
マントル | 固体 |
内核 | 液体 |
外核 | 固体 |
地殻とマントルの境界面をモホロビッチ不連続面という。
モホロビッチとは、これを研究した地震学者の名前である。
モホロビッチ不連続面を略してモホ面という。
モホロビッチ不連続面を境に、地震波の速度が突然変化する。
これらの分け方は、化学的な組成によって分かれている。
これに対し、「硬さ」など力学的・機械的な性質によって分ける方法もある。
この場合、地殻とマントルの二つをリソスフェア、アセノスフェア、メソスフェアの三つに組み替えるのだ。
マントルの硬さは深度によって異なっている。
上層部は硬いが、それよりも深いと柔らかくなる。
マントル上層部の硬い部分と地殻を合わせてリソスフェアという。
マントル上層部の硬い部分と地殻は化学的な組成は異なるが、力学的な性質が良く似ている。
そこで、これらを一つにまとめているのである。
リソスフェア直下の柔らかい部分をアセノスフェアという。
アセノスフェアの上層部は特に柔らかい。
ここでは地震波が遅くなるので、低速後層という。
リソスフェアは単一ではなく、10数個のプレートに分割されている。
プレートは、アセノスフェアの上に浮かんでいるのである。
アセノスフェアは柔らかいので年間数センチメートルの速度でゆっくりと対流している。
アセノスフェアに浮かんだプレートは、この流れにのって移動する。
このようなメカニズムをプレートテクトニクスという。
アセノスフェアより下部のマントルをメソスフェアという。
メソスフェアは流動していない。
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参考文献・サイト
2008/02/11