メソスフェアを語る。
メソスフェアとは
地球は外側から地殻、マントル、核で構成されている。
これらは、化学的な組成を基準にした分け方である。
ところが、地震波の伝わり方や造山運動などを考えるときは、化学的な組成よりも、硬さや弾力性など力学的・機械的な性質によって分ける方が便利である。
そこで、地殻とマントルを、力学的な挙動から、リソスフェア、アセノスフェア、メソスフェアの三つに組み替えてる分類方法が考え出された。
地殻とマントルの境界面をモホロビッチ不連続面またはモホ面という。
モホ面はリソスフェアの内部にあることになる。
地下深くなるにつれて、圧力が高くなる。
このような環境では鉱物の結晶構造や密度が変化する。
密度の変化は地震波の速度に影響する。
地下660kmには地震波の速度が急速に早くなる面がある。
この面より下が、メソスフェアになる。
メソスフェアの性質
アセノスフェアと外核の間の領域、つまりマントルの最下部の層がメソスフェアである。
アセノスフェアは、流体としての性質を持っている。
これに対し、メソスフェアは流体としての性質はない。
メソスフェアの最下層部を「D"層」と呼ぶ場合がある。
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参考文献・サイト
2008/02/16