リソスフェアを語る。
リソスフェアとは
地球は外側から地殻、マントル、核で構成されている。
これらは、化学的な組成を基準にした分け方である。
ところが、地震波の伝わり方や造山運動などを考えるときは、化学的な組成よりも、硬さや弾力性など力学的・機械的な性質によって分ける方が便利である。
そこで、地殻とマントルを、力学的な挙動から、リソスフェア、アセノスフェア、メソスフェアの三つに組み替えてる分類方法が考え出された。
地殻とマントルの最上部を合わせた層がリソスフェアである。
リソスフェアは岩石圏(岩圏)とも言われている。
地殻とマントルの境界面をモホロビッチ不連続面またはモホ面という。
モホ面はリソスフェアの内部にあることになる。
リソスフェアとプレート
リソスフェアは、十数個のプレートに分割されてアセノスフェアに浮かんでいる。
このため、アセノスフェアが移動するとプレートも移動する。
これをプレートテクトニクスという。
プレートには、大陸プレートと海洋プレートの2種類がある。
海洋プレートは薄く、密度が大きい。
海洋地殻を含んでいる。
大陸プレートは厚く、密度が高い。
大陸地殻を含んでいる。
プレートテクトニクスによって、沈み込むことはない。
日本の周囲には、4つのプレートが存在する。
- ユーラシアプレート(大陸プレート)
- 北米プレート(大陸プレート)
- フィリピン海プレート(海洋プレート)
- 太平洋プレート(海洋プレート)
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参考文献・サイト
地球惑星物理科学
SOLID EARTH SCIENCE
Solid Earth
2008/02/16