地殻を語る。
地殻とは
地球は外側から地殻、マントル、核で構成されている。
これは、卵の殻・白身・黄身の三層をイメージすると理解しやすい。
この中で最も薄いのが、地殻である。
地球の全体積の1%しかない。
地殻の特色
地殻の主要な構成元素は、O、Si、Al、Fe、Ca、Na、K、Mgの8種である。(重量%)
これらで、地殻の98%以上を占めている。
これら元素はクラーク数の上位8元素と一致している。
地殻には大陸地殻、海洋地殻の2種類がある。
海洋地殻は玄武岩質岩石から出来ているが、大陸地殻は上部が花崗岩質岩石、下部が玄武岩質岩石の二層構造になっている。
海底であっても花崗岩質岩石であれば、大陸地殻である。
例えば、日本海の海底は大陸地殻である。
海洋地殻と大陸地殻下部は玄武岩質岩石であるが、両者は連続しているのではない。
地中を伝わる地震波のスピードは、地殻とマントルで異なっている。
地震波は地殻からマントルに入ると急激にスピードアップする。
つまり、地殻とマントルでは、地震波の速度の変化が不連続なのである。
このことから、地殻とマントルの境界面をモホロビチッチ不連続面と呼ぶ。
地殻はマントルの最上部とともにリソスフェアを形成し、アセノスフェア上に浮かんでいる。
リソスフェアはプレートに分割されている。
このため、アセノスフェアが移動するとプレートも移動する。
このメカニズムをプレートテクトニクスという。
大陸地殻を含むプレートを大陸プレート、海洋地殻を含むプレートを海洋プレートという。
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参考文献・サイト
2008/02/16