エイベル・カタログ
エイベル・カタログとは
G.O.エイベルは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の天文学者である。
G.O.エイベルは、銀河団を調査した結果を、1958年にカタログとしてまとめた。
このカタログをエイベル・カタログという。
エイベルカタログには、赤緯マイナス27度より北の銀河団2712個が収録されている。
つまり、南天の銀河団は含まれていないのだ。
エイベル・カタログ中の銀河団には、番号が与えられている。
この番号をエイベル番号という。
エイベル番号は先頭に「A」を付けて表現する。
主な銀河団のエイベル番号は理科年表で調べることができる。
AOCカタログとは
エイベルカタログを補完するために、全天の銀河団をカバーしたカタログが1989年に発表された。
このカタログをACOカタログという。
ACOカタログは、エイベルの他に、コーウイン、オロウィンによってまとめられた。
3名のイニシャルをつなげてACOカタログと呼ぶのである。
AOCカタログをエイベル・カタログと呼ぶ場合もある。
AOCカタログでは全天の4073個の銀河団が収録されている。
現在、最も充実した銀河団のカタログと評されている。
リッチネス
エイベルは、銀河団の規模を示すために「リッチネス」という指標を考案した。
リッチネスは0から5までの整数を当て、銀河団の規模を6段階に分類する。
値が大きいほど、銀河団に含まれる銀河の数は多い。
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参考文献・サイト
岡村定矩「天文学への招待」朝倉書店,2001年
Abell catalogue
2008/03/14