地球が自転している証拠は?
地球の自転はフーコーの振り子で証明された
地球の自転は1851年1月に実施された公開実験フーコーの振り子の実験で証明された。
この実験は、レオン・フーコーによってフランスのパンテオンで行われたものだった。
北極点で動く振り子を仮定する。
この振り子に作用する力は地球の重力だけだから、振動の方向は変わらないはずだ。
振動の方向を変えようとする力は存在しないからである。
フーコーの振り子で振動の方向が回転する様子
出展:ウィキメディア・コモンズ
この様子を宇宙から観察すると振動の方向は変化しないが、地面は地球の自転に従って回転するように見えるはずだ。
一方、振り子の横で振り子の様子を見ると、振動の方向が24時間かけて1回転するのが分かるだろう。
地球の重力しか作用していないのに、振動の方向が24時間で1回転するのは、地球が自転しているからである。
北極点や南極点でフーコーの振り子は効果が見えやすいが、他の地域でも確認することができる。
ただし、緯度が低くなるにつれ効果は少なくなり、赤道上ではフーコーの振り子は成り立たない。
フーコーの振り子を24時間以上撮影し、早送りで再生するとこのような動画になる。
出典:YouTube フーコーの振り子 微速度撮影(葛飾区郷土と天文の博物館)
振り子がすぐに止まってしまっては実験にならない。
長い振り子と重量のあるおもりが必要だ。
フーコーの実験では、長さ67メートルの糸に28キログラムのおもりを用いたと記録されている。
これはフーコーの振り子をの原理を説明した動画である。フランスで何を言っているが分からないが、アニメは分かりやすい。
出典:YouTube Le pendule de Foucault
フーコーの振り子は各地の科学館や学校、大学に設置されていることがある。
例えば、国立科学博物館にも、フーコーの振り子が展示されている。
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参考文献・サイト
2015/09/19
2016/04/13