火星はなぜ赤いのか?
火星の赤い色はさびの色
火星の地面の岩石は酸化鉄を多く含んでいる。
酸化鉄とは赤さびのことだ。火星の赤い色は、赤さびの色なのだ。
火星の土壌には鉄分が多く含まれていたが、酸素と化合することで酸化鉄になったのである。
火星探査ローバー・キュリオシティが撮影した画像を見ると、赤茶けた平原が広がっているのが分かる。
キュリオシティが撮影した火星の大地。赤茶けた土壌であることがわかる。
出展:NASA
火星の大気は二酸化炭素が大部分で酸素はほとんどない。
これは大気中に酸素ガスがないということで、元素としての酸素は火星の地殻に含まれているということだ。
火星の赤い色は古代から注目を引いてきた。
アンタレス(さそり座のアルファ星)は、「火星に対抗する者」という意味を持つ。
アンタレスは赤色巨星であるため赤いが、その赤さが火星と競っているように見えるからである。
一方で火星の空は薄いピンク色(またはオレンジ色)である。
火星の風で吹き上げられた酸化鉄の塵(チリ)が、火星の大気中に舞うので空がピンク色になるのである。
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参考文献・サイト
Mars Today: Robotic Exploration
WHY MARS IS CALLED THE RED PLANET?
国立天文台
宇宙情報センター
Go West, Young Rover
2016/09/27