スペースデブリを語る。
スペースデブリとは
地球の周囲には、廃棄された人工衛星やロケットの破片が周回している。
これらを、スペースデブリという。
デブリとは残骸という意味である。
ロケットを打ち上げるたびに、スペースデブリが発生することになる。
スペースデブリは大気圏に再突入することによって燃え尽きるが、地球の周囲に残っているものも多い。
その数は年々増加しつつあり、総量は4500トンと見積もられている。
低軌道を回るスペースデブリのスピードは秒速7〜8キロメートルにも及ぶ。
もし、これが人工衛星や国際宇宙ステーションに接触したら、大きな災害になるだろう。
ケスラー・シンドローム
スペースデブリが衝突すると、新たなスペースデブリを生じる。
スペースデブリが増えれば、衝突も増えるのでさらにスペースデブリが増加する。
このプロセスが繰り返されると地球の周囲はスペースデブリで覆われ、ロケットを打ち上げる方向がなくなってしまう。
これがケスラー・シンドロームだ。
1970年代にNASAのドナルド・ケスラー氏が提唱した。
宇宙開発を続けると、宇宙開発ができなくなってしまうのである。
ケスラー・シンドロームを避けるために、スペースデブリを除去する技術の開発も急務である。
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スペースデブリの対策
スペースデブリの増加を阻止するため機関間スペースデブリ調整委員会が設立した。通称IADCと呼ばれている。
IADCはガイドラインを発行し、スペースデブリをこれ以上増やさないための活動を行っている。
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参考文献・サイト
NASA Orbital Debris Program Office
2008/09/03
2015/09/09