セファイド変光星を語る。

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セファイド変光星とは

ケフェウス座δ型変光星[DCEP]と、おとめ座W型変光星[CW]を合わせてセファイド変光星という。
この二種以外にも、こと座RR型、たて座δ型、ほうおう座SX型、くじら座ZZ型を含めてセファイド変光星という場合もある。

ケフェウス座δ型変光星[DCEP]と、おとめ座W型変光星[CW]を長周期セファイド変光星、 こと座RR型を短周期セファイド変光星と呼ぶ場合もある。

すべて、脈動変光星の仲間である。

長周期セファイド変光星の特色

周期光度関係

長周期セファイド変光星の最大の特色は、変光周期と絶対等級の間に明確な関係がある。
変光周期と絶対等級が一対一で対応しているのである。

連続して観測すれば、変光周期を知ることができる。
変光周期が分かれば、そのまま絶対等級が求まるのだ。

見かけの明るさ(実視等級)も観測から分かる。
そこで、実視等級と絶対等級からその星までの距離が算出できるのである。

遠方の銀河の中で、長周期セファイド変光星を発見すれば、その銀河までの距離が分かるのである。
このため、長周期セファイド変光星は宇宙の灯台とも呼ばれている。

このように、距離の測定に利用される天体を標準光源という。

その他のセファイド変光星

こと座RR型変光星

こと座RR星を代表例とするセファイド変光星の一種である。
通常のセファイド変光星(長周期セファイド)に比較して暗く、変光周期は1日に満たない。
球状星団中に多く存在する。

変光周期と絶対等級に明確な関連があるので、標準光源として利用される。
しかし、こと座RR型変光星は暗いため、銀河系外星雲までの距離測定には不向きだ。

たて座δ型変光星

たて座δ星を代表例とするセファイド変光星の一種である。
たて座δ型変光星のほとんどは、変光の範囲は0.1等以下、変光周期は0.2日以下である。

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