こぎつね座の亜鈴状星雲/M27を語る。
M27(メシエ27)は、最初に発見された惑星状星雲である。
惑星状星雲の中では、比較的大きな部類だ。
こぎつね座にある。
惑星状星雲は、中心の星を樽状に分布したガスが取り巻いた構造になっている。
この樽を真横から見ると亜鈴状に、真上から見るとリング状になる。
M27は、樽を横から見た姿なのだ。
M27の視直径は大きい。
明るい部分は6分(角度で60分の6度)、背後のかすかな部分まで含めると、15分の広がりを持っている。
M27の距離は490光年と算出されている。
同時に、ガスは100年あたり6.8秒(角度で3600分の6.8度)のスピードで広がっているため、M27の年齢は4000年と見積もられている。
別の見積もりもある。
100年あたり1秒(角度で3600分の1度)のスピードで、年齢は4万8000年と算出されている。
M27の中心星は、白色矮星になりかけの星である。
この星には17等の伴星が発見されている。
M27のガスは全体で太陽の100倍程度の明るさを持つ。
一方で中心星は太陽の3分の1の明るさしかない。
中心星よりも、中心星の放射を受けているガスの方が明るいのだ。
中心星の放射は可視光でない波長領域で、大きなエネルギーを放っているようだ。
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参考文献・サイト
2009/12/20