NGC天体を語る。
NGCとは、ニュー・ジェネラル・カタログ[New General Catalogue]の略で、ジョン・ドレイヤーが作成した星雲・星団の目録のことである。
NGCに記載された天体を、NGC天体と呼ぶ。
「ニュー・ジェネラル・カタログ」に対し、「ニュー」の付かない「ジェネラル・カタログ」もある。
ウィリアム・ハーシェル、ジョン・ハーシェルの親子がまとめた星雲・星団の目録がジェネラル・カタログだ。
ジョン・ドレイヤーは、ジェネラル・カタログを元に足りない星雲・星団を補填してNGCを発行したのである。
NGCでは、収録された天体への番号付けが赤経の順になっている。
星図では「NGC」という表記なしに、2桁〜4桁の数字のみでNGC天体を記述しているものが多い。
メジャーな星雲・星団は、メシエ番号とNGC番号の両方を持つ。
この場合、星図ではメシエ番号が優先して記載される傾向が強い。
NGCは1888年に発行されたが、その後、新天体が発見され、また元々のNGCの記載モレが確認された。
そこで、こられを補うため、1895年にインデックス・カタログ[IC]、1907年にインデックス・カタログⅡがジョン・ドレイヤーによって発行された。
NGCには、現在確認できていない天体も含まれている。
The NGC/IC Project(http://www.ngcic.org/projobslist.htm)では、不明となっているNGC天体を82個としている。
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参考文献・サイト
Non-Messier NGC, IC, and other objects in this database
The NGC/IC Project(http://www.ngcic.org/projobslist.htm)
2011/05/05