水星の地形を語る。
2008年1月にメッセンジャーが水星に接近する以前、水星を訪れた探査機は、マリナー10号しかなかった。
マリナー10号が探査したエリアは水星表面の45%程度である。
つまり、水星の半分以上の地形が不明なままなのだ。
カロリス盆地
出展:JPL:Welcome to the Planets
カロリス盆地は巨大な隕石衝突によって生成した、広大な盆地である。
衝突はおそらく、水星誕生の初期に起こったと考えられる。
衝突によって、盆地の底に地割れができそこから、溶岩が湧き出てて固まった。
カロリス盆地の反対にある高地
出展:JPL:Welcome to the Planets
奇妙な地形がカロリス盆地の反対側にある。
カロリス盆地を生成させた隕石衝突の衝撃波が、水星全体を伝わって、反対側に集中して生成したらしい。
クレーター群
出展:JPL:Welcome to the Planets
水星の表面は月の表面に非常によく似ている。
過去に大量の隕石衝突を経験しているようだ。
チョウモウフ[Chao Meng-Fu]クレーター
出展:NASA NSSDC:Ice on Mercury
レーダーの観測によって、水星の南北両極には氷が存在することが確実視されるようになった。
特に、南極近くのクレーター「チョウモウフ」からのレーダーの反射波が強いため、底部に氷の層があると考えられている。
詳細→水星の氷を語る。
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参考文献・サイト
2007/05/02