静かの海を語る。
静かの海とは
アポロ11号が着陸した静かの海
静かの海とは、海と呼ばれる月の地名の一つである。
直径は約876キロメートルである。
1969年7月20日、アポロ11号が静かの海に着陸した。
月の表面でやや黒い部分が海だ。
海と言っても水はない。玄武岩が多いため暗く見えるのである。
大規模な隕石衝突でできたく巨大なクレーターをベイズン(盆地)という。
衝突のあと、地下から玄武岩の溶岩が沸き出しベイズンを満たして冷えて固まり海になる。
衝突の痕跡だから、海はほぼ円形なのだ。
一般に海の周囲には衝突の影響で高い山脈が多く、輪郭も明確だ。
ところが静かの海の周囲にはで高い山脈がなく、輪郭も不明瞭である。
これは、静かの海の歴史は古く、その後に晴れの海や危機の海が誕生する際の放出物で埋められたからだと考えられている。
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参考文献・サイト
Mare Tranquillitatis
Wide Awake on the Sea of Tranquillity
IAU
白尾元理「月の地形ウオッチングガイド」誠文堂新光社,2009年
2015/10/10