月の海を語る。
月の海とは
水がない月の海
月の表面で色の濃い部分は「海」と呼ばれている。
月の表側の約30%が海だ。
月の海
Wikimedia Commonsから作成
海は肉眼でも見えるが、双眼鏡を使えばさらにはっきりする。
しかし、「海」と言っても実際に水があるわけではない。
ケプラーは本当に水が存在すると思っていた。
そのため、海と名付けられた。
海にはそれぞれ名前が付いている。
静かの海、雨の海、危難の海などだ。
嵐の大洋、虹の入江などもあるが、これらも海と地質学的な本質は同じである。
月の海の名前
Wikimedia Commonsから作成
海は玄武岩に覆われた平坦な領域である。
鉄が多く含まれているため、高地よりも暗く見えるのだ。
月の海は、月の表側に集中
月は常に同じの面を地球に向けている。
日ごろ、目にする月の模様は、月の表側にある海のパターンなのだ。
一方、月の裏側には、海がほとんどない。
月の海はどのように出来たのか
高地にはクレーターが多いが、海にはクレーターが少ない。
これは海が高地よりも新しい証拠である。
もし、海が古ければ、高地のようにクレーターがたくさんあるはずだからだ。
大サイズのクレーターを特にベイズン(ベイズン)という。
巨大な隕石の衝突によってベイズンが生成した。
通常のクレーターよりもベイズンは深い。このためベイズンの底の地殻は薄いことになる。
このベイズンの底の割れ目から、月の内部のマグマがジワジワと湧き出してベイズンの底に溜まって固まり、海となった。
月の海
嵐の大洋
嵐の大洋は月面で最も広大な海である。
サーベイヤー1号、3号、ルナ9号、13号、アポロ12号が着陸した。
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静かの海
1965年に月面探査機レンジャー8号が到達し、1969年にはアポロ11号が着陸した。
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雨の海
嵐の大洋の次に広大な海である。
1969年にアポロ15号が着陸し、2013年12月14日、中国の嫦娥3号が軟着陸した。
海の中では、東の海に次いで新しい。
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危機の海
危機の海は静かの海の北東にある。
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豊かの海
直径は約840キロメートルである。
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スミス海
赤道付近の東の端にある。
イギリスの天文学者ウィリアム・ヘンリー・スミスに由来する。
神酒の海
神酒の海の元になったベイズンはネクタリスベイズンで内側のリング構造の中に溶岩がたまって神酒の海になった。
神酒の海はベイズンの二重構造が分かる珍しい海である。
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モスクワの海
月の裏側に位置する海である。
ソ連の無人探査機ルナ3号によって、存在が確認された。
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参考文献・サイト
Lunar and Planetary Institute
Moon:NASA
2008/08/31
2015/08/20
2015/08/25
2015/10/10