エンケラドス(土星の衛星)を語る。
エンケラドスとは
エンケラドスは土星の衛星の中で6番目に大きい天体である。
1789年にウイリアムハーシェルによって発見された。
その特徴の第一は、太陽系最大の反射率にある。
エンケラドスの表面は太陽光線の90%を反射するのだ。
エンケラドスは、すぐ隣のミマスと大きさは近いが表面の様子はまるで違う。
反射率が高いことから分かるように、エンケラドスの表面は非常に滑らかなのである。
35kmを超えるサイズの地形はない。
エンケラドスの間欠泉
探査機カッシーニのデータを分析したところ、101か所の間欠泉が発見された。
エンケラドスの間欠泉
地下の海から液体が噴射され、瞬時に凍っている。
出展:Encroaching Shadow
間欠泉から凍った物質を噴出させ、天体の表面に降り積もる。
これが、新雪のような効果を持つので、エンケラドスの反射率は高いのだ。
エンケラドゥスは水蒸気を主とする微量の大気を持つことが確認されている。
本来、エンケラドゥスの重力では大気を長期間拘束することが不可能である。
このため、エンケラドゥスの間欠泉が、大気の供給源があると考えられている。
噴出された物質は宇宙空間にも撒き散らされる。
これがEリングの素材になっているようだ。
間欠泉は、エンケラドゥスの地下にある海が起源であると推測されている。
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エンケラドスの海
エンケラドスの表面を覆う氷層下に、液体の海が眠っていることが土星探査機カッシーニの観測データから確認された。
さらに海底はが岩石質とみられており、微生物などの棲息に適した環境がある可能性も大きそうだ。
土星探査機カッシーニの観測データによると、南極付近の氷の厚さは30〜40キロメートルである。
その下に数キロメートルの厚みで海が存在するようだ。
エンケラドスは直径500km程度の衛星であるが、その地質活動は活発だ。
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参考文献・サイト
JPL:Cassini-Huygens site
NASA's Cassini Discovers Potential Liquid Water on Enceladus
Cassini Flies Through Watery Plumes of Saturn Moon
Saturn: Moons: Enceladus
Frictional Heating Explains Plumes on Enceladus
ESA:Cassini-Huygens
Cassini Spacecraft Reveals 101 Geysers and more on Icy Saturn Moon
Moons - Enceladus
2010/05/03
2014/07/30
2015/05/23