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1992 QB1を語る。

トップページ太陽系の目次>太陽系小天体[SSSB]>1992 QB1

1992 QB1とは

海王星軌道のすぐ外側に、短期彗星の材料となる物質が大量に存在し、リング状に太陽系を取り囲んでいる。
これを、カイパーベルト、またはエッジワース・カイパーベルトと呼ぶ。
カイパーベルトは1951年にその存在が予測されていたが、それが実在することを確認されることはなかった。


1992 QB1とは、カイパーベルト天体の発見第一号である。
1992年にハワイ大学のジェウィット[Dave Jewitt]氏、ルー[Jane Luu]氏によって発見された。
現在では、キュビワノ族に分類される。

発見当時の1992QB1の連続写真を以下に示す。(Dave Jewitt氏のサイトから転載)

1992 QB1

彗星の核の反射率はおよそ4%である。
1992 QB1の反射率を彗星の核と同等と仮定した場合、観測された光度から1992 QB1の直径は約200kmと推測される。
(出展:惑星地学ニュースVol.18/No2)


両氏は、以前からカイパーベルト天体の存在を確証しており、1987年からハワイ大学の2.2m望遠鏡を使用して捜索を続けてきた。
カイパーベルト天体は、その存在の理論的予言から発見まで41年を要したことになる。


1992 QB1の発見がトリガーとなり、Deep Ecliptic Surveyをはじめとして、以後のカイパーベルト天体の捜索が活発になっていく。


小惑星は発見者に命名権が与えられる。
発見当時、両氏は「Smiley:スマイリー」を提案したが、これはすでに1613番の小惑星がこの名称であったため却下された。


小惑星は発見者に命名権は10年間有効であるが、「1992 QB1」という名称が一般化したために、その後具体的な固有名は提案されていない。
(出展:science@NASA)
なお、キュビワノ族は1992QB1の「キュービーワン」から派生して命名されたものだ。

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参考文献・サイト

Jewitt氏のサイト
science@NASA

2010/11/21



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