COBE(コービー)を語る。
COBE(コービー)とは
コービーはマイクロ波と赤外線で宇宙の起源を探るため、1989年に打ち上げられた宇宙背景放射観測衛星です。
コービーは3つの計測器を搭載しています。
コービーの観測によって、均一のはずの宇宙背景放射に、極めて微小なゆらぎが含まれていることが確認されました。
このゆらぎは、宇宙の初期にあった物質に密度にわずかな差があったことを示しています。
物質の密度が少し高い部分は、重力が少し強いので他の物質を集めます。
物質が集まると重力が強まるのでさらに物質が集まるようになります。
こうした物質の集まりが、やがて銀河になっていきました。
つまり、コービーが撮影したゆらぎは銀河の種だったのです。
COBEはまた、太陽系の誕生に迫る研究にも貢献しました。
太陽系内の宇宙空間には惑星間塵が漂っています。
この惑星間塵の起源は長いこと不明で、小惑星に由来するのか、あるいは彗星に由来するのかが分かっていませんでした。
COBEに搭載されたDIRBEによる調査データによって、惑星間塵は小惑星に由来する微粒子であることが明らかになったのです。
COBEはエクスプローラー66号という名称も持っています。
米国初の人工衛星エクスプローラー1号から始まる探査計画から数えて、66番目ということです。
出典:YouTube NASA | The Cosmic Background Explorer (COBE) - Vintage Reissue
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参考文献・サイト
2010/06/08
2015/05/21