テミスを語る。
テミス[THEMIS]とは、サブストームのメカニズム解明を目的としたNASAのミッションである。
同時に、このミッションに投入される5機の人工衛星の名称でもある。
オーロラは地磁気、大気、太陽風の3つに関係した現象だ。
この3つの相互作用によって、磁気圏内でサブストームが発生し発達すると、オーロラが出現する。
しかし、サブストームがいつ、どこで、どのように誕生するのか詳細のメカニズムは解明されていない。
オーロラを地上と宇宙から同時に監視し、サブストームのメカニズムを解明するミッションがテーミス[THEMIS:Time History of Events and Macroscale Interactions during Substorms]だ。
テミス・ミッションは、5機の人工衛星と地上20か所の観測拠点で展開される。
5機のテミスは地球を周回しており、4日に一度北米上空に差し掛かる。
このタイミングで磁気の状況をモニターするのだ。
これに合わせて、地上20か所の観測拠点は全天をスキャンし、画像を記録する。
画像に記録されたオーロラと、その地点の磁気のモニター結果をマッチングすれば、サブストームとオーロラの関係を解明することができるのだ。
スポンサーリンク
参考文献・サイト
2010/04/24