超大陸を語る。
超大陸とは
現在の大陸は2億年前、一か所に集合し巨大な大陸を形成していた。
この大陸の名をパンゲア大陸という。
これが、プレートテクトニクスによって分裂・移動し、現在の大陸の配置になった。
大陸は数億年ごとに、分裂・移動・集中を繰り返す。
大陸が集中してできた巨大な大陸を超大陸という。
パンゲア大陸も超大陸である。
パンゲア以前にも超大陸は存在した。
地球の歴史では、次のような超大陸が存在した。
- ヌーナ大陸
- コロンビア大陸
- ロディニア大陸
- パンゲア大陸
歴代の超大陸
パンゲア大陸
古生代末期、ローレンシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸などが合体して超大陸パンゲアとなった。
この超大陸パンゲアを取り囲んでいた大洋をパンサラッサ海という。
超大陸パンゲアは東側がくびれて内海になっている。
この内海をテティス海と呼ぶ。
超大陸パンゲアは、中生代にローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂した。
これら大陸はさらに分裂し、現在の大陸配置となった。
パンゲアは「すべての陸地」という意味である。
これは大陸移動説の提唱者ヴェーゲナーが命名した。
一方でパンサラッサは「全ての海」を意味する。
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ロディニア大陸
超大陸パンゲアの一世代前の超大陸がロディニアだ。
エディアカラ生物群は、ロディニアの周辺で誕生した。
ロディニアはロシア語で「故郷」を意味する。
エディアカラ生物群の故郷を示しているのである。
スノーボールアースは、ロディニア大陸の時代に発生した。
超大陸ロディニアは約10億前に誕生し、約6億年前にゴンドワナ大陸、シベリア大陸、ローレンシア大陸、バルティカ大陸へと分裂した。
パノティア大陸
超大陸ロディニアの一世代前の超大陸がパノティアだ。
約15億年前に出現し、10億年前に分裂したと考えられている。
コロンビア大陸
超大陸パノティアの一世代前の超大陸がコロンビアだ。
約18億年前に出現し、15億年前に分裂したと考えられている。
このくらいになると研究者の間でも見解が分かれるケースが多い。
ヌーナ大陸
地球史で最初に出現した超大陸である。
約20億年前に存在していたと考えられている。
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参考文献・サイト
川上紳一、東條文治「地球史がよくわかる本」秀和システム,2006
Mollewide Plate Tectonic Maps
2008/03/21