ペルム紀を語る。
ペルム紀とは
ペルム紀の特色
古生代のラストがペルム紀である。
石炭紀と三畳紀の間に相当する。
ペルム紀の様子
出展:A Review of the Universe
約2億9000万年前に始まり、約2億5100万年前まで続く。
以前、ペルム紀は二畳紀と呼ばれていた。
ペルム紀の名称の由来
この時代の地層が現れているロシアの都市ペルミに由来する。
赤い砂岩と石灰岩の二層になっていることから二畳紀と呼ばれていたこともある。
ペルム紀の気候と環境
ペルム紀は、石炭紀から続く氷河期ではじまった。
ペルム紀中期にかけて温暖な気候へと変化した。
プレートテクトニクスの影響で各大陸は、刻々と移動する。
ペルム紀の末期になると、ユーラメリカ大陸と、ゴンドワナ大陸、シベリア大陸が合体して超大陸パンゲアが誕生した。
この衝突の影響でウラル山脈が誕生した。
世界中の陸離はパンゲアとしてまとまり、パンゲアを取り囲むパンサラッサ海が唯一の大洋となった。
パンゲアの西側は弧状になっており、内海となっている。
この内海を古テチス海という。
陸地が広がったことにより内陸では寒暖の差が激しくなり、乾燥した土地が広がった。
ペルム紀の大陸
出展:Mollewide Plate Tectonic Maps
ペルム紀の地層は、ウラル山脈、中国、北米の南西部に顕著に残っている。
ペルム紀の語源になったペルミはウラル山脈にある。
ペルム紀の生物
ペルム紀の植物
乾燥の影響でシダ植物が激減し裸子植物が増加した。
ペルム紀の動物
両生類以上に爬虫類が勢力を伸ばした。
ペルム紀末の大量絶滅
ペルム紀末に地球史上最大規模の大量絶滅が起こった。
これにより、生物種の95%が失われた。
ペルム紀末には、海洋を中心に大規模な酸欠状態になった。
これが大量絶滅の原因と考えられている。
地球規模での酸欠状態(アノキシア)は何回か発生している。
アノキシアは約100万年程度の期間継続する。
しかし、ペルム紀末は通常のアノキシアよりもはるかに長く2000万年間も酸欠状態が継続した。
ペルム紀末の酸欠状態をスーパーアノキシアという。
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参考文献・サイト
丸山茂徳・磯崎行雄「生命と地球の歴史」岩波新書,1998
UCMP:The Permian
Mollewide Plate Tectonic Maps
2009/03/25