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三畳紀を語る。

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三畳紀とは

三畳紀の特色

ペルム紀ジュラ紀の間が三畳紀である。

三畳紀
三畳紀の様子
出展:A Review of the Universe

約2億5100万年前に始まり、約1億9500万年前まで続く。



中生代は三畳紀から始まる。
中生代の主役・恐竜は三畳紀の中期に出現した。

三畳紀は、二酸化炭素濃度が高く、酸素濃度は10%程度しかなかった。
この酸素濃度は、現代の地球で標高4500メートルに相当する。

三畳紀の地層は西ヨーロッパで顕著に現れている。




三畳紀の名称の由来

三畳紀という名称は、赤色の砂岩、石灰岩、茶色の砂岩の三層が重畳していることに由来する。




三畳紀の気候と環境

三畳紀の中期になると、超大陸パンゲアが分裂を始めた。
この影響で火山活動が活発になり、大気中の二酸化炭素が増加した。



パンゲアの東側にはテチス海が広がった。
テチス海を流れる海流の影響と、二酸化炭素による温暖化で、三畳紀の気候は高温であった。
広大なパンゲアが赤道部を占めたため、パンゲア中央部は乾燥した。
南北極に氷はなく、赤道部と極域の気温差は、現代よりも小さかった。



三畳紀の大陸
三畳紀の大陸
出展:Mollewide Plate Tectonic Maps





三畳紀中期になると、パンゲアが分裂を開始した。
(本格的な分裂はジュラ紀から)

三畳紀中期から後期の間、アラスカからチリにかけて造山運動が起こった。
同時期に、ヨーロッパと北アフリカが分離した。




三畳紀の生物

三畳紀の初期、パンゲア北部には、針葉樹やイチョウの森林が発達した。

大気中の二酸化炭素が増加と温暖化は森林の減少を招いた。
そのため、酸素濃度が10%程度まで低下した。



低酸素の環境でも効率的な呼吸が可能なように、気嚢(きのう)を持つ生物が出現した。
この生物が、後に恐竜へと進化する。



二酸化炭素が豊富だと、植物は大きく育つが栄養価は低下する。
植物をエサとする生物は、少ない栄養価を補うために、大量に食べる必要がある。
植物繊維は消化しにくいのに、大量に消化しなくてはならないから、長い腸が必要になる。
これが恐竜の大型化を促した。



三畳紀の大量絶滅

三畳紀末に、小規模な生物の大量絶滅があった。
巨大な両生類が絶滅した。


このときに、生き残った恐竜が、ジュラ紀に大型化した。

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参考文献・サイト

UCMP:The Triassic Period
Georgia Perimeter College:Historical Geology
All about:The Triassic Period
PALAEOS: The Trace of Life on Earth:The Triassic Period

2008/03/23
2009/04/04



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