バン・アレン帯を語る。
バン・アレン帯とは
太陽は周囲に向けて、荷電粒子を放っている。
これを太陽風という。
地球は磁気を持っている。
これを地磁気という。
太陽風が地球の近くにやってくると、地球を取り巻く磁気によって捕捉される。
その結果、太陽風を構成する荷電粒子がドーナツ状に取り囲むことになる。
このドーナツ状の荷電粒子の領域をバン・アレン帯という。
バン・アレン帯の構造と性質
米国初の人工衛星エクスプローラー1号にはガイガーカウンターが搭載されていた。
このガイガーカウンターの観測結果を調べた物理学者ジェームズ・ヴァン・アレン[James Van Allen]氏がバン・アレン帯を発見したのである。
バン・アレン帯の名称は発見者の名に由来する。
もし、地球の磁場がなければ太陽風は地球を直撃する。
このような荷電粒子は遺伝子を傷つけるので、磁場がなければ生物は別な形に進化していたに違いない。
バン・アレン帯は磁場が地球の生命を守っている証拠なのである。
バン・アレン帯は、内帯と外帯の二つに分かれている。
領域 | 地上高さ | 構成している粒子 |
内帯 | 3000〜4000km | 陽子と電子 |
外帯 | 20000km | 電子 |
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参考文献・サイト
JAXA
Radiation Belt Storm Probes Mission
NASA:The Exploration of the Earth's Magnetosphere
2008/02/10