ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

恒星を語る。

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恒星とは

自分で光を放つ星:恒星

火星が明るく見えるのは、太陽の光を反射しているからだ。
火星も自ら光を放っているのではない。



一方で、太陽は自ら光を放っている。
このように自分で光る星を恒星という。
観測の条件がよければ、肉眼で見える恒星は約6000個ある。



惑星太陽の周りを公転しているため、地球から見える位置がだんだんと変っていく。
夜空をさまよう様に見えることから「惑う星」と書いて「惑星」になった。



ところが恒星はお互いの位置を変えない。
「恒」とは、「常に」「一定に」という意味だ。
変化のない星なので「恒星」になったのだ。



恒星は非常に遠くにあるため、位置の変化が目立たないのだ。



地球に最も近い恒星は太陽である。
次に近い恒星(ケンタウルス座α星)までは4.3光年の距離にある。
これからも、恒星がいかに遠いから分かる。




恒星は、なぜ輝くのか?

恒星は光と熱を放っている。
これは、恒星の内部にエネルギー源があるからだ。
このエネルギーを生み出すしくみを核融合反応という。


核融合反応とは

恒星はものすごく重い。
このため、恒星の中心部の圧力は非常に高くなる。
あまりにも圧力が高いので、水素の原子核が互いにくっつき、ヘリウムの原子核になってしまう。



このように、原子核が融合して別の原子に変換される反応を核融合反応という。
恒星の中心部では、4つの水素原子核から、1つのヘリウム原子核が生成される。



核融合反応は、同時にエネルギーが解放される。
このエネルギーによって、恒星は光と熱を放つのだ。



光と熱を放つ現象といえば、燃焼を思い出す。
核融合反応は燃焼とはまるで違う。
つまり、恒星は燃えていないのだ。




核融合反応と恒星のバランス

恒星の質量は大きいため、引力も大きい。
そのため、恒星は自重で縮まろうとする。
縮まろうとすると、中心部の圧力が高まり核融合反応が促進する。



核融合反応が促進すると、熱が生じ恒星が膨張しようとする。
核融合反応により膨張しようとする勢いと、自重で縮まろうする作用がバランスしているため、恒星はサイズも光度も一定になる。





恒星の色は、なぜ様々なのか?

恒色の違いは、温度の違い

恒星の色を見ると、赤、白、黄、青など、様々なタイプがある。
恒星の色の違いは、恒星の表面温度の違いなのである。



焼肉用の電熱プレートの電源を入れると、ヒーターが赤黒く発光する。
もし、さらにヒーターの温度を上昇させたとしたら、ヒーターの色は黄色、青白、青と変化するだろう。
(実際に電熱プレートを改造してはいけない)



このことから、「物体は温度に応じた色の光を出す」という現象が理解できる。
これをウイーンの変位則という。



赤い色をした恒星は表面の温度が低く、青白い色の恒星は高温なのである。



恒星は遠方にあるため、直接、その表面温度を測定することはできない。
しかし、恒星の色を調べることによって、その恒星の温度を知ることができるのだ。




スペクトル型分類

太陽の光をプリズムに通すと、光が分解され虹の帯状のパターンが出現する。
帯状のパターンをスペクトルという。
最初に、これを研究したニュートンがスペクトルと命名したのだ。



恒星によって色が違う。
このため、スペクトルの様子は恒星ごとに異なっている。
そこで、スペクトルによって、恒星を種類分けするという発想が生まれた。
これをスペクトル型分類という。



恒星の色は温度と関係しているため、スペクトル型分類も温度と関係する。
スペクトル型の基本分類は、高温側からはO,B,A,F,G,K,Mの7タイプである。

この分類法では、太陽はG型に相当する。
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恒星の明るさは、なぜ様々なのか?

恒星の明るさは、様々である。
明るい恒星もあれば、暗い恒星もある。
そこで、明るさに応じて、一等星、二等星といったランク分けが考え出された。




実視等級と絶対等級

恒星を見た目で、1等星、2等星とランク分けしたものを実視等級という。
肉眼で見える最も暗い部類の恒星は6等星に分類される。
1等星は6等星よりも約100倍明るい。



実視等級で差があるのは、星ごとに距離が異なる上に、星そのものの明るさが異なるからである。
星そのものの明るさを絶対等級という。
[..さらに詳しく見る..]




絶対等級と恒星の質量

恒星は、ガスが集まって誕生する。
誕生したとき集まったガスが多いと、中心部の圧力が高くなる。
そのため、核融合反応がより激しくなる。



このため、質量の大きい恒星ほど表面の温度が高くなる。
O型星、B型星は高温であり、青い色の恒星である。



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参考文献・サイト

NASA:Star

2008/03/02
2008/11/27
2016/04/15



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