新星を語る。
新星とは
突如として、明るく輝きだす恒星を新星という。
恒星の表面で起こる大規模な爆発現象によって増光する変光星の一種である。
名称は似ているが超新星とはメカニズムはまったく異なっている。
つまり、新星と超新星は、本質的に異なる現象である。
新星は、白色矮星と恒星の近接連星で発生する。
白色矮星は高密度であるため、引力が強い。
この引力の影響で、恒星のガスが引き寄せられ、白色矮星の表面に降り積もる。
ガスは重力によって圧縮され、徐々に温度が上昇する。
降り積もったガスの温度が1億度程度になると水素核融合が起こり、表面のガスが吹き飛ばされて明るく輝く。
これが、新星である。
新星の仕組み
白色矮星の表面にガスが降り積もり、臨界に達するとガスが核融合爆発を起こす。
新星爆発後の白色矮星は無傷で残り、再びガスが降り積もる。
新星爆発の後でも白色矮星と恒星は、何事もなかったかのように、そのまま残る。
白色矮星星の表面に再びガスが降り積もれば、再び新星として輝くことになる。
新星爆発から、次の新星爆発までの期間は数千年以上である。
このため、人間の歴史のスケールの中で、同じ星が再び新星として観測される例はほとんどない。
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参考文献・サイト
Cornell University:What is a nova?
理科年表オフィシャルサイト:新星とは何か
Australian Academy of Science
2009/01/18
2017/08/27