反射星雲を語る。
反射星雲とは
反射星雲は散光星雲の一種である。
反射星雲が輝くメカニズムは理解しやすい。
星雲自体が発光しているのではなく、恒星が放った光を反射しているだけだからだ。
夜間に、サーチライトを雲に当てると、その部分が明るく見える。
雲は微細な水滴である。その一粒は目に見えないほど小さいが、大量に集まると、まるスクリーンのようにサーチライトを反射するのである。
反射星雲もこれに似ている。
一粒は小さいが、大量に集まることでスクリーンのようになり、恒星の光を反射し、散乱させるのである。
もし、恒星の光がさらに強ければ、ガスが電離され輝線星雲となる。
恒星の光がガスを電離するほど強力でないときに、反射星雲として観測されるのだ。
青い光は散乱しやすい。
昼間の空が青いのはこのためだ。
同様の理由で、反射星雲も青い光を散乱しやすいので、青く見える。
プレアデス星団(M45)を囲んでいるガス雲も、反射星雲である。
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参考文献・サイト
NASA:Reflection Nebula
NOAO:Reflection Nebulae
2008/10/26