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ビッグバンとインフレーション宇宙のQ&A

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ミッシング・マスとダークマターの違いは?

ミッシング・マスとは「失われた質量」の意味で、現在ではダークマターと表現されています。



ダークマターの発見のきっかけは、1930年代に遡ります。ツビッキーがかみのけ座銀河団を調査すると、個々の銀河のスピードが速すぎることが分かりました。
このようなスピードではかみのけ座銀河団は、はるか昔に四散してしまったはずです。
今日でも銀河団が残っていることは、もっと多くの物質が銀河団の中に存在し、その重力によって個々の銀河の脱出を防いでいるからだと考えられました。



結局、この物質は見つけることができなかったので、謎とされました。
同じころ、太陽系の近くの恒星の運動を調べていたオールトは、見えている恒星だけでは説明できない重力の作用に気が付きました。
まだ見つかっていない質量が太陽系の近くにあるはずなのにそれが見つからないのです。



このように天体の動きから算出される重力が、実際に見えている天体から予測される重力よりも大きくなり、まだ見つかっていない質量が隠れていると考えられミッシング・マスと呼ばれるようになりました。



当初は、観測機器の性能によってまだ見つかっていない天体があると思われていたのです。



ミッシング・マスの正体はなかなか判明せず、1980年代になって電磁波では観測できない物質としてダークマターの説が出てきました。
ミッシング・マスの正体は未発見の天体ではなくダークマターだったのです。

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参考文献・サイト

Black Holes FAQ
Q & A: Black Holes

2012/07/31



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