ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

天王星の衛星を語る。

トップページ太陽系の目次天王星天王星の衛星

2003年に4個の新衛星が発見され、天王星の周囲に合計27個の衛星が確認されている。(2015年5月現在)
すべてに通し番号と名前が与えられている。



天王星の衛星のユニークな点は、そのネーミングにある。

太陽系の他の惑星・衛星の名はギリシャ神話からチョイスされている。
ところが、天王星の衛星はウィリアム・シェイクスピア(劇作家)、またはアレキサンダー・ポープ(詩人)の作品中から命名されているのだ。



20世紀前半までに発見された衛星(五大衛星)

20世紀前半までに発見された天王星衛星は5つある。
これらを五大衛星と呼ぶ場合もある。



ミランダ

ミランダは、氷と岩石質の入り混じった、470kmほどの小型衛星である。

天王星の衛星ミランダ
天王星の衛星ミランダ
出展:JPL:Planetary Photojournal

天王星の五大衛星の中で最も小さいのがミランダだ。

ミランダの表面は、20kmの深さの谷や断層で覆われ、古い地質と新しい地質が混在している。

ミランダは過去に7回ほど破壊され、その都度、破片が集合して衛星になったようだ。

1948年にジェラルド・カイパーによって発見された。

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アリエル

天王星系で最も明るい衛星アリエルだ。

天王星の衛星アリエル
天王星の衛星アリエル
出展:JPL:Planetary Photojournal

アリエルの表面には、長い谷が多く刻まれているが、その底部は比較的滑らかである。

かつて、アンモニアやメタンの液体が流れたのかもしれない。

1851年にウィリアム・ラッセルによって発見された。
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ウンブリエル

ウンブリエル天王星の五大衛星の中で最も暗い衛星である。

天王星の衛星ウンブリエル
天王星の衛星ウンブリエル
出展:JPL:Planetary Photojournal

地表は古く全面がクレーターに覆われている。

サイズ、密度はアリエルとほぼ同じであるが、表面の明るさは正反対だ。

1851年にウィリアム・ラッセルによって発見された。

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ティタニア

天王星系最大の衛星ティタニアだ。

天王星の衛星ティタニア
天王星の衛星ティタニア
出展:JPL:Planetary Photojournal

表面はゴツゴツとしており、小型のクレーターで覆われている。

地質活動の跡も確認されている。

1787年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。
ウィリアム・ハーシェルは天王星の発見者でもある。

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オベロン

オベロンは氷とクレーターに包まれた衛星である。

オベロン
天王星の衛星オベロン
出展:JPL:Planetary Photojournal

黒い噴出物がクレーターの底を覆っている。
このことから、オベロン内部は活発であると考えられている。

オベロンの表面には、光条を持つクレーターも存在する。

1787年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。
ウィリアム・ハーシェルは天王星の発見者でもある。

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ボイジャー2号の探査で発見された衛星

1985年から86年にかけてのボイジャー2号の天王星探査で、10個の衛星が発見された。



コーディリア

コーディリア天王星の衛星の中で、最も内側の軌道を回る衛星である。
天王星の中心から4万9750キロメートルの軌道を公転する直径26キロメートルの小型衛星である。
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オフィーリア

オフィーリア天王星衛星の中で、2番目に内側を回る衛星である。
天王星の中心から5万3760キロメートルの軌道を公転する直径30キロメートルの小型衛星である。
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ビアンカ

ビアンカボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
天王星の中心から5万9166キロメートルの軌道を公転する直径42キロメートルの小型衛星である。
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クレシダ

クレシダボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
天王星の中心から5万9166キロメートルの軌道を公転する直径42キロメートルの小型衛星だ。
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デスデモナ

デスデモナボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
天王星の中心から6万2658キロメートルの軌道を公転する直径54キロメートルの小型衛星だ。
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ジュリエット

ジュリエットボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
天王星の中心から6万4358キロメートルの軌道を公転する直径84キロメートルの小型衛星だ。
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ポーシャ

ポーシャボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
天王星の中心から6万6097キロメートルの軌道を公転する直径140キロメートルの衛星だ。
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ロザリンド

ロザリンドボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
天王星の中心から6万9927キロメートルの軌道を公転する直径72キロメートルの衛星だ。
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ベリンダ

ベリンダボイジャー2号によって発見された天王星衛星である。
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パック

パックボイジャー2号によって発見された天王星の衛星である。
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20世紀後半以降に発見された衛星

ボイジャー2号の天王星探査以後、12個の衛星が発見された。



キューピッド

キューピッドはハッブル宇宙望遠鏡によって2003年に発見された天王星衛星である。



ペルディータ

ペルディータボイジャー2号探査時に撮影されていたが、1999年になって初めて気づかれた。
その後、ハッブル宇宙望遠鏡によって2003年に存在が確認された。
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マブ

マブはハッブル宇宙望遠鏡によって2003年に発見された。
ボイジャー2号探査時に撮影されていたが気づかれずにいた。



フランシスコ

フランシスコは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



キャリバン

キャリバンは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



ステファノー

ステファノーは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



トリンキュロー

トリンキュローは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



シコラクス

シコラクスは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



マーガレット

マーガレットは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
順行している。



プロスペロー

プロスペローは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



セティボス

セティボスは天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。



ファーディナンド

ファーディナンドは天王星の衛星の中で、最外周の軌道を回る衛星である。
天王星の重力に捕獲されたカイパーベルト天体と考えられている。
逆行している。

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参考文献・サイト

Solar System Exploration:Uranus
NASA's Hubble Discovers New Rings and Moons Around Uranus
IAU:Planet and Satellite Names and Discoverers

2009/07/29
2010/05/03
2015/05/16



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