月食を語る。
月食とは
日の当たる場所では、地面や壁に影が映る。
これは、物体が日光を遮るからである。
地球も日光を受けているので、背後に影ができるはずである。
地球の影は、夜の側の上空にあるはずだが、宇宙空間には地面や壁がないので、影は見えない。
もし、巨大な壁が地球の背後にあったら、この壁に地球の影が投影されるのが見えるだろう。
月が地球の真後ろにくると、月が壁の役目を果たすので地球の影が月面に投影される。
この結果、満月が欠けてしまう。
この現象を月食という。
月食の仕組み
月は太陽の光を受けて光っている。
月が太陽の反対側に来ると、地球によって太陽光が遮られそうなものだが、実際には太陽光を真正面から受けるので満月となる。
これは、月の軌道は少し傾いているからで、実際には地球の真後ろに入らない。
月の軌道が、地球の真後ろに来たタイミングで満月を迎えると月食になる。
月がちょうど地球の影に入るからだ。
このようなタイミングは、あまりない。
だから、満月のたびに月食は起こらない。
月食の種類
皆既月食
月に比べて地球の影は大きい。
このため、月はこの影の中にスッポリと納まってしまう。
これを皆既月食という。
皆既月食の場合、月面には太陽光は直接当たっていないので、月は見えなくなるはずである。
ところが、皆既月食中の月は赤く見える。
これは太陽光の中の赤い光が、地球の大気内でカーブし月面を照らすからである。
部分月食
月が地球の影の端を通過するだけで、すべて影に入らない月食を部分月食という。
日食の場合、ある地域で皆既日食が見えたら、その周囲の地域では部分日食が見える
ところが、月食はこうはならない。ある地域で皆既月食が見えているとき、その周囲の地域で部分月食が見えることはない。
月面上のある一点が地球の影に入ったのに、別の地域から観測するとその月面上の一点にはまだ日が当っていることになってしまう。
これはあり得ないことだからだ。
今後の月食
今後、日本で観測可能な月食を説明する。
2010年1月1日
部分月食
2010年6月26日
部分月食
2010年12月21日
皆既月食
2011年6月11日
部分月食
2011年12月10日
皆既月食
2012年6月4日
部分月食
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参考文献・サイト
2008/03/19
2009/01/31