紫外線天文学を語る。
紫外線天文学とは
天体は可視光線以外に紫外線を放っているものもある。
人間の目には紫外線は見えない。
天体が放つ紫外線を観測したければ、紫外線が検出可能な望遠鏡を利用しなくてはならない。
紫外線の大部分は、地球の大気圏で吸収される。
そのため、紫外線望遠鏡を地上に設置しても役に立たない。
紫外線望遠鏡は大気圏外、つまり宇宙空間に置く必要があるのだ。
これを紫外線天文衛星、紫外線観測衛星と呼ぶ。
紫外線で見た宇宙は、宇宙の歴史や銀河の進化の研究にとって重要なデータとなる。
紫外線天文衛星
OAO-A2
世界初の紫外線天文衛星である。1968年12月に打ち上げられた。
TD-1A
1972年3月に打ち上げられた。
ANS
オランダの衛星であるが、米国のロケットで1974年8月に打ち上げられた。
IUE
1978年1月に打ち上げられた。
EUVE
1992年6月に打ち上げられた。
オルフェウス
1996年11月に打ち上げられた。
FUSE
1999年6月に打ち上げられた。
CHIPSat
2003年1月に打ち上げられた。
GALEX
GALEXは、地上690キロメートルの地球周回軌道をに配置された紫外線天文衛星である。
2003年4月に打ち上げられた。
100億光年先で形成中の銀河を観測し、銀河の分布図を作成する。
GALEXの観測によって、長周期変光星ミラに彗星のような尾があることが 発見された。
GALEXがとらえたミラの尾
出典:NASA
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参考文献・サイト
武部俊一「宇宙開発の50年」朝日新聞社,2007年
Johnny Appleseed of the Cosmos
2009/01/22