国際天文学連合/IAUを語る。
国際天文学連合[International Astronomical Union:IAU]は、天文学に関する最高の国際組織である。
1919年に設立され、本部はパリにある。
9783人の個人会員と64の国家会員が所属する。(2006年9月現在)
国際科学会議[International Council for Science:ICSU]のメンバーでもある。
3年に1度、総会[General Assembly]が開催される他、毎年9つの国際シンポジウムが行われている。
通常の活動は12の分科会[Divisions]を通じ、その下部にある40の委員会[Commission]や76のワーキング/プログラムグループ[Working and Program Groups]で実施されている。
IAUは、恒星や惑星、小惑星、その地形に対する命名権も管理している。
国際天文学連合の主な決議
88星座の決定
全天で88の星座が決められており、その境界線も明確に定義されている。
これらを決定したのもIAUである。
星座は、星を線で結び動物や人物に見立てたものとして紀元前に考え出された。
その後、歴史を通じて多くの学者が、独自に様々な星座を提案してきた。
「○○○座に天体発見」と報じられても、星座が共通でないため、情報が混乱した。
さらに星座の境界線が明確でないことも、これに拍車をかけた。
このような混乱を収束するため、国際天文学連合は第3回総会(1928年)で、世界共通で使用する星座と、その境界線を定義した。
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地球外知的生命体発見時の対応
国際天文学連合は第21回総会(1991年)で地球外文明からと思われる信号を検出した場合の対応を決定した。
これにより「発見者は適切な国家の当局に通報すべきである」と規定された。
日本の場合、「適切な国家の当局」がどこの該当するのかは、明確になっていない。
惑星の定義
国際天文学連合は第26回総会(2006年)で惑星の定義を決定した。(決議5A)
この定義に適合できなかった冥王星は惑星から除外され、あらたに作られたカテゴリー準惑星[dwarf planet]に分類された。
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参考文献・サイト
2008/11/23