地球が丸い証拠は?
観察で分かる地球が丸い証拠
水平線の観察
沖へ進む船から見ると、陸地が段々と遠ざかっていく。
船が十分に離れると陸地は水平線に沈んでしまう。
陸地が水平線の向こうに沈むとき、山はふもとから見えなくなり、最後に山頂が隠れてしまう。
もし、地球の表面が平坦だったら、ふもとから見えなくなるのではなく、全体がだんだんと小さくなっていくだろう。
地球がどこまでも平坦であれば、水平線は存在しない。
地球の表面が曲面だから、視界の限界が水平線となって見えるのだ。
水平線は地球が丸い証拠である。よくみると水平線は弧状であることが分かる。
月食の観察
月が太陽の正反対に来ると、月が地球の影に入る。
この現象を月食という。
地球の影は大きいので、月は、すっぽりと地球の影に入ってしまう。
影に入るときと、影から出るとき、地球の影の縁が月面を横切る様子が観測できる。
このとき、月面に投影された地球の影は弧状の縁になっている。
これは地球が丸いから、影の縁が弧状になったのだ。
月面に投影された地球の影の形も地球が丸い証拠である。
北極星の高度
北に向かうと北極星の見える角度が高くなる。
逆に南へ行くと、北極星は低くなる。
北極星がいつも、北の空にあるのは、地球の自転軸が北極星の方向を向いているからである。
地球が球体であるからこそ、北極星の角度は緯度によって異なるのだ。
もし、地球が平坦であれば、こうはならない。
太陽の南中時刻
太陽が真南に来た状態を南中という。
南中するタイミングは、地域によって異なっている。
例えば、北海道と九州では、南中のタイミングが1時間程度ずれている。
地球が球体だから、経度によって南中のタイミングがずれるのである。
地球が丸いことに気付いたエラトステネス
ギリシア時代の学者エラトステネスは、南中時の太陽の角度を測ることによって、地球の半径を計算した。
夏至の日の正午、シエネの町では太陽が真上にくる。
ところが、シエネから5000スタジア(約925km)北にあるアレキサンドリアでは、夏至の日の正午に太陽は真上に来ない。
太陽の見える角度に差があるのは、地球が球体であると考えれば説明が付く。
太陽の角度の差7.2度は、一周360度の50分の1に相当する。
つまり、シエネ〜アレキサンドリア間の距離5000スタジア(約925km)を50倍すれば、それが地球一周の距離になるのだ。
この値46250kmは、現在確認された値から15%の誤差しかない。
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2008/05/02
2016/04/04