冥王星の大気を語る。
冥王星の大気の研究の歴史
冥王星の大気に最初に気付いた人物は、ジェラルド・カイパーだった。
カイパーは分光観測によって、大気の可能性に気付いたが、確証を得ることができなかった。
1940年代のことである。
1976年には赤外線による観測で、冥王星にメタンの存在が確認された。
冥王星の温度ではメタンは気化する。
このことが、冥王星大気の存在の有力な証拠になった。
1988年には冥王星が恒星を隠す現象(掩蔽)が観測された。
掩蔽が起こると、背後の恒星の明るさが減少する。
もし、冥王星に大気がないなら恒星の明るさは急激に減少するはずだ。
ところが、観測データでは、恒星はゆっくりと減光した。
これは、冥王星の大気の影響で恒星からの光の一部が屈折して、地球にとどくからである。
2015年には探査機ニューホライゾンズが冥王星に接近し、多くのデータがもたらされた。
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参考文献・サイト
Pluto's Blue Atmosphere in the Infrared
New Horizons Reveals Pluto’s Extended Atmosphere
Pluto’s Atmosphere Confounds Researchers
2017/08/22