ディオーネ(土星の衛星)を語る。
ディオーネとは
特徴
ディオーネは土星の第4衛星である。1684年にカッシーニ によって発見された。
土星から約37万7000キロメートルの軌道を2.7日で公転する。
土星の衛星ディオーネ
出展:JPL:Planetry Photojournal
ディオーネは、テティスやレアと同様に氷を多く含む衛星である。
衛星全体の質量の3分の1は中心核が占めている。
中心核は岩石質であるが、残りはほとんどが氷だ。
土星の衛星の中で、密度はタイタンの次に大きい。
ディオーネのクレーター分布の謎
ディオーネは、自転と公転が同期している。
このことから、ディオーネは常に同じ面を進行方向に向けて公転していることになる。
不思議なのはクレーターの分布だ。
進行方向の半球にはクレーターが多く分布し、その反対側では少なくなるのが常識だ。
ところが、ディオーネの場合、進行方向の半球にはクレーターが少なく、その反対側にクレーターが多い。
クレーターの分布が常識と一致しないのだ。
その原因として、比較的最近の衝突によってディオーネの向きがクルリと回転したとする説がある。
その場合、35キロメートル程度のクレータが出来るはずであるが、特定されていない。
さらに、180度ピッタリに回転の面が変わるのも不自然だろう。
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参考文献・サイト
Saturn: Moons: Dione
Moons - Dione
2010/05/03
2015/05/23