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ハレー彗星を語る。

トップページ太陽系の目次>太陽系小天体[SSSB]>彗星ハレー彗星

ハレー彗星は約76年ごとに地球に接近する巨大な彗星である。
古くは始皇帝の時代から出現の記録が残っている。
最近の接近は1986年であった。次にハレー彗星が巡ってくるのは2061年である。



ハレー彗星は楕円軌道を描いて太陽を公転する。
太陽から最も離れるときの距離は、海王星よりも遠い。


なぜハレー彗星というのか?

ハレー彗星にかぎらず、古代から多くの彗星の出現が目撃されてきた。
それらが周期的に太陽を公転しているということを突き止めたのが、エドモンド・ハレーである。



過去に出現した彗星の軌道を計算していたエドモンド・ハレーは、1682年、1531年、1607年の大彗星の軌道が同じであることに気が付いた。
ハレーは同じ彗星が76年周期で太陽を公転していると考え、次の出現が1757年と予言した。



この彗星は、他の惑星の引力の影響で2年遅れの1759に出現したもののハレーの仮説が正しかったことが証明されたため、ハレー彗星と名付けられた。
エドモンド・ハレー自身は、彗星の再来を見るとなく1742年に没している。



ハレーの時代、彗星が周期的に太陽を公転していることは知られていなかった。
したがって、ハレー彗星は周期彗星であることが確認された第一号である。



主な回帰

1910年

5月19日には、地球が尾の中を通過した。
地球の酸素がなくなる、彗星のガスで中毒を起こす等のデマが起きたという。



もし、人類の科学の進歩が100年早かったら、尾の中の通過に合わせて、多くの探査機が投入されていたことだろう。



1986年

多くの探査機が活躍したが、中でもハレー彗星のコマに突入したヨーロッパ宇宙機関のジオットが目覚ましかった。
彗星の核は「汚れた雪玉」だという仮説が立証されたのだった。またハレー彗星の核の形がひょうたん型であることも分かった。
その他、ソビエトとフランスがベガ1号・ベガ2号を打ち上げ、日本もさきがけ・すいせいをハレー彗星に接近させた。



スペースシャトルからハレー彗星を観測する予定もあったが、1986年1月28日のチャレンジャー爆発事故の影響でスペースシャトルの運用が凍結したためこれたの観測は中止になった。



ハレー彗星と流星群

彗星は軌道上に塵をまき散らしている。
このような物質は、彗星星の軌道上に留まっている。
地球がこの軌道を横切ると、軌道上の物質が地球大気に突入し流星が増える。
これが流星群だ。



地球は5月と10月にハレー彗星の軌道を横切るので、この時期に流星群が出現する。
5月がみずがめ座η流星群、10月がオリオン座流星群である。

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参考文献・サイト

SEDS:Comet 1P/Halley
Comet Halley
Meteors from Halley's Comet
ESA:Giotto

2014/10/18



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