スカイラブを語る。
スカイラブとは
スカイラブは、NASAが打ち上げた宇宙ステーションである。
ソビエトのサリュート1号に続き、史上二番目の宇宙ステーションとなった。
スカイラブ
出展:NASA:Skylab
当初、アポロ計画は20号まで予定されていたが、予算カットの影響で17号を最後に計画そのものが中止になった。
残されたサターンV型ロケットやアポロ宇宙船を、宇宙ステーションとして復活させたものがスカイラブなのだ。
スカイラブの本体は、サターンV型ロケットの第3段目に居住環境を設けたものである。
アポロ宇宙船はスカイラブへの往復に利用する。
スカイラブは、1973年3月14日にサターンV型ロケットで打ち上げられた。
このとき、隕石衝突防止のためのシールドが不用意に開いたため、故障してしまった。
ミッションは3回行われ、合計9名のクルーがスカイラブに通算171日と13時間滞在した。
最初のミッションではシールドの修理が実施された。
スカイラブは、次の二つの目的を持つ。
-人間が長期間宇宙に滞在できることを実証する
-太陽を精密に観測する
これら目的を達するために、スカイラブには300近い科学機器が持ち込まれた。
スカイラブは、1979年7月11日に大気圏に再突入し、その破片がインド洋からオーストラリア西部にかけて四散した。
人命や地上の施設への損害はなかった。
スカイラブのミッション
スカイラブのミッション番号はややこしい。スカイラブ本体をスカイラブ1号と呼ぶ。
その後、スカイラブ本体にドッキングするアポロ宇宙船をスカイラブ2号、3号、4号と呼ぶ。
スカイラブ2号
初回のスカイラブのミッションである。
1973年5月25日に打ち上げられ、スカイラブの修理を行った。
スカイラブ3号
スカイラブの2回目のミッションである。
59日と11時間に及んだ。この間、スカイラブは地球を858周した。
合計3回、通算13時間43分間のの船外活動が行われた。
スカイラブ4号
スカイラブの3回目のミッションである。
84日と1時間に及んだ。この間、スカイラブは地球を1214周した。
合計4回、通算22時間13分間のの船外活動が行われた。
軌道上からコホーテク彗星を観測した。
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参考文献・サイト
2010/10/16