なぜ、月に砂があるのか?
雨や風のない月に、なぜ砂が?
月の砂(レゴリス)は細かい
地球上では、岩が雨や風にさらされて細かくなり、砂になる。
月では雨が降らず、風も吹かないのになぜ砂があるのか?
月面を覆っている砂をレゴリスという。
月の高地で10〜15メートル程度、海で4〜5メートル程度のレゴリスが堆積している。
まさに月は砂の世界なのだ。
月のレゴリスは地球上の砂より細かい。
これはレゴリスと地球上の砂とでは成因が違うことを意味している。
月の砂(レゴリス)は、こうして生まれる
宇宙塵と太陽風が月の砂(レゴリス)を作る
宇宙塵が地球大気に突入すると過熱され流星になるが、月には大気がないので、秒速10キロメートル以上のスピードで月面に衝突する。
月の表面は宇宙塵(うちゅうじん)の直撃にさらされているのだ。
宇宙塵の直撃を受けると岩石は瞬時に加熱されて揮発するが、すぐに固化してしまう。
これがレゴリスだ。
宇宙塵だけでなく、太陽風の直撃によっても同様にレゴリスが生成される。
月は空気がないからこそ、レゴリスが出来るのである。
なお、将来の宇宙探査でレゴリスから宇宙飛行士が呼吸するための酸素を生成するという研究もある。
レゴリスの中には、酸化物として酸素が含まれている。
これを大量にとりだすことができれば、地球から酸素を持っていく必要がなくなるのだ。
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参考文献・サイト
2015/08/28
2016/04/12